鈍色望遠鏡

文芸サークル「鈍色望遠鏡」のブログです。ただいま改装中。

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未熟だからこそ

冬コミの際、尊敬する作家さんの所にご挨拶に行った時の話です。

その人は毎日のように(少なくとも週に一本以上のペースで)漫画を描きあげてサイトで公開してて、その漫画がどれも面白くて、さらには結構頻繁に新しい技法を絵に取り入れたりしているすごい人なんです。
その人が、挨拶しに来ただけの赤の他人である私に返してくださった言葉が、とても印象的でした。


「学生さんですもんね。僕は頑張らないから、そのぶん頑張ってください。僕は代わりに一日12時間くらい寝て過ごしますから」


もちろんこの言葉は冗談のはずです。
ただし、一点「僕は頑張らない」という部分だけは、どうやらこの作家さんの本心(というかポリシー)らしいのです。
だって、二年前(いや、もう三年前か)、私が初めてその人にご挨拶に行った時も、
「頑張ってください」
って言ったら、
「嫌です! 頑張りません!」
って言われましたから。

「頑張る」ことはそれだけで素晴らしいことなのだと、世間では捉えられているような気がします。
でも、冷静に考えると、同じ内容の目標を「頑張って」達成する人と、「頑張らない」で達成する人とだと、「頑張らない人」のほうが圧倒的にすごい人だと思うんです。

きっと、頑張らないで目標を達成できる人というのは、生活の一部としてその作業をすることのできる人なのでしょう。
「僕は頑張らない」という言葉を聞いて、私は改めてこの作家さんのことをすごい人なのだと感じました。

私は作家さんにそう言葉を返していただいたとき、緊張でしどろもどろになりながら、
「ありがとうございます。頑張ります」
と答えました。
しかし、本当に言いたかったのは、別の言葉でした。

今こそ言いましょう。
「ありがとうございます。でも、私も貴方のように、『頑張らない』でも物事を成し遂げられる人になりたいです」
と。

そうなるためにも、今は何事にも全力投球で頑張っていきたいです。
……なにより、「頑張ります」って言っちゃいましたしね。

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