鈍色望遠鏡

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森口織人の陰陽道 (電撃文庫)森口織人の陰陽道 (電撃文庫)
(2008/08)
おかゆ まさき

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小説:おかゆまさき『森口織人の陰陽道』第一巻を分析してみました。
分析についての説明はこちらです。
以下、ネタバレ注意。


概要
・主人公の「森口織人」が、クラスメイトの「遥奈原初雪」の"悩み"を知ってしまう話。
・漫画『森口織人の帝王学』とのメディアミックス作品(小説と漫画で物語が分岐)

文章技巧
・三人称神の視点
・地の文は情景を覗き見する「誰か」の「語り」として書かれている(遥奈原初雪の保護者のような感じ)。
・地の文は敬語(丁寧語)で書かれており、やや特殊。
・『撲殺天使ドクロちゃん』のころからある意味変わらない、「おかゆまさき節」とでも言うべきコミカルな文体。

登場人物
○森口織人(高校二年生、転校生、封印されている初雪の『原初能力』の影響をなぜか受ける)
○遥奈原初雪(織人のクラスメイト、陰陽師、校内一のお嬢様、妄想癖持ち、『自分の思考が他人へ漏れ流れてしまう』原初能力を持つ)
○レキ(遥奈原家の式神、こんにゃく狐、『蒟蒻術』を操る)
○維摩(遥奈原家の式神、鉄鏡、黒縁メガネ、『己を鏡面とする』原初能力を持つ)
○勒天(遥奈原家の式神、初雪の乳母、金髪巫女)
○お菊(遥奈原家の式神、料理番、そばかす巫女)
○奥山千歳(織人のクラスの担任、病弱、吐血、甘ロリドレス)
○一之瀬カスミ(織人のクラスメイト、河童にとりつかれて暴れる、風紀委員、水泳部員、活発)
○野上綾(織人のクラスメイト、猫又にとりつかれて初雪を攫う、初雪と仲良くなりたい)
○クラスメイトたち(朝倉裕理、二岡弦、長谷部涼、橋本浩一、露木倫太、上草千春など、今のところ役割は別れていないのでひとまとめ)
○獅子蔵雷為(校長、筋骨隆々、子煩悩)
●妖怪たち(河童、猫又などの"天災"の化身)
●隷妖(妖怪巻き起こす"二次災害"の化身、今回は子ネズミ)
●「母」(織人の母)
●「妹」(織人の妹)
●その他(吝華高校の生徒たち)
以上11+5人が登場する。

登場人物数はかなり多め(延べ人数にすると、20人くらいになる)。
特定の登場人物たちに同じ役割と属性(式神、妖怪、クラスメイト)を付けてカテゴリ分けすることで、人数が多くても各キャラを把握できるように工夫してある印象を受けた。

また、
●「織人のかつての友人」(転校前の織人の友人、何か事件があって以来疎遠になった)
の存在が示唆されている。

登場人物の役割

「妖怪退治」を主軸に考えた場合
1.『主人公』→森口織人
2.『贈与者』→遥奈原初雪
3.『境界守』→レキ
4.『使者』→レキ
5.『変化するもの』→勒天
6.『影』→妖怪たち
7.『トリックスター』→勒天
α.『移行対象』→遥奈原初雪
β.『恋愛対象』→遥奈原初雪
γ.『真の目的』→遥奈原初雪の手助け

「学校生活」を主軸に考えた場合
1.『主人公』→森口織人
2.『贈与者』→遥奈原初雪
3.『境界守』→(吝華高校の生徒たち)
4.『使者』→一之瀬カスミ
5.『変化するもの』→奥山千歳
6.『影』→野上綾
7.『トリックスター』→レキ
α.『移行対象』→レキ
β.『恋愛対象』→遥奈原初雪
γ.『真の目的』→遥奈原初雪との恋愛成就

細かい解説は面倒なので割愛。そのうち書き足すかも。
『「日常生活」を主軸とした場合』に書いた役割は適当。
登場人物数が非常に多いために、はっきりとした役割を持ったキャラが少ない。複数のキャラで同じ役割を担い、各キャラの持つ働きが薄れているという印象もある。
また、現状では「妖怪退治」パートと「日常生活」パートが相容れないものとして存在しているので、パートごとに違った人物が役割を持つ者として登場する。遥奈原初雪の持つ役割はどちらのパートでもほぼ共通している。

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