鈍色望遠鏡

文芸サークル「鈍色望遠鏡」のブログです。ただいま改装中。

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「その仕事は、一生続けられる仕事なの?」

第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品:『おくりびと』を観ました。

死んだ人を安らかな旅立ちへと「おくる」納棺師という仕事に焦点を当てた物語であるだけに、悲しさや切なさといったものがどうしても中心にある映画ですが、その中にユーモアや優しさなんかが織り交ぜられていて、観終わった後に心に暖かいものが残る、良い映画でした。

感動しました。
アカデミー賞受賞もうなずける作品だと思います。

構成的な部分に目を向けると、かなり練りこまれたプロットを元に作られた映画だなあっていうのがわかります。
伏線がすべて綺麗に機能していて、無駄なシーンがない感じです。
同じ台詞を違うシーンで(意味合いを変えつつ)繰り返し使っていたり、良い意味で「予想通り」の展開を続けてくれたりするところが観ていて心地よいです。
変に度肝を抜くような演出がない分、じっくりと物語を楽しめる映画だったと思います。

個人的に印象に残ったのは、納棺師の仕事に就いた主人公が、仕事のせいで大なり小なりいろんな人から差別を受けていたところです。
主人公が差別される様を見て、人間は生と死(と性)に深く関わるような仕事(もしくは出来事)を忌み嫌うのだということを再確認できました。

仕事というものが社会の中で与えられるものである以上、仕事をする人間は、自分と社会との関わりかたについて考えていかなければいけないのでしょう。


いやあ。
大学って、やっぱりモラトリアムなんですね。

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